魂のゆくえ

くるり( Quruli ) 魂のゆくえ歌詞
1.LV45

作詞:岸田繁
作曲:岸田繁

時は 遥か何千年もフューチャー
とりあえず 僕は砂漠で待ってる

水の替わりに トックリで呑んでる水銀は
遥か4000℃の世界を超えていく

今は 特大キャンプの中 生きてる
誰かれともなく 集まった末裔の叫び

いつか君の顔 奪ったモンスター
白々しくも 人間の顔してる
奴はなんせ 数千気圧までの真空をあやつり
僕らを殺すモンスター

急げ なぜか僕はここで転んだ
薬草は タダで貰った アレしかないや

夢はここらで 途切れそうだ
回線は 悪魔に切られそうだ

3秒のダイブは 未遂に終わった
3秒のダイブは 未遂に終わった

夢はここらで 途切れそうだ
回線は 悪魔に切られそうだ


2.愉快なピーナッツ

作詞:岸田繁
作曲:岸田繁

さっきは 一瞬だったけれど
僕たちは うまくいきそうだった
こんなに 考えてるんだけど
全然 答えが出てこない

いつからか こんなに 離ればなれ
見つけた 夢さえも 途切れ途切れ
そうだ 一瞬 思い付いた
電源 落としてみようぜ

愉快な ピーナッツ
飛ばした ヴィーナス
割れちゃった ドーナツ 崩していいの? ねぇ

さっきは ごめんね どうかしてたよ
そうだな 多分 天気のせいさ
こうして 今日も一日が 終わる
踏み切りが 開いたら さようなら

ふざけた マンデー
答えは ウィーク・エンド
飛ばした 約束 埋め合わせなんて あぁ あぁ

そうだろ 僕の人生は
結局 暇つぶしみたいだから
明日のことも 足りない頭で
考えて 考えて


3.太陽のブルース

作詞:岸田繁
作曲:岸田繁

大事なことは 忘れたりしないように
どこかで拾った 紙切れに書いておこう

それでも君と すれ違っているうちに
忘れてしまった 途切れ途切れになる

楽しかった日々は ひび割れたままで
太陽に照らされる ままに

歩いて 戻っていった
来た道へ 吸い込まれた
振り返れ 前はこっちだ
声も出ない 手も振れやしない

太陽は言った

今日までの日々は永遠じゃなくて そう 一瞬だったさ

砂漠のようだな 友達は言った
水を 分けあえることもなく

歩いて 戻っていった
来た道へ 吸い込まれた
振り返れ 前はこっちだ
声も出ない 手も振れない


4.夜汽車

作詞:岸田繁
作曲:岸田繁

あこがれ倒した あの街へ
20時の夜汽車で 旅立とう
すれ違っていただろう 僕と君を
夢の街まで乗せてゆく

西へ走れば 東へ走る
夢見る夜汽車は 寝ぼけ眼で
そうだ 北へ向かうんだろう
僕と君を 夢の街まで乗せていく

君は寒さで 凍えてる
あんなに ほっぺがあったかかったのに
口付け ホットのブランデー・ティーを
溶かす 今夜はクリスマス

乗客は殆ど 途中で降りて
涙顔の君と 疲れた僕だけ
ほら 朝陽が見えるだろう キスをしよう
夢の街ならもうすぐだ


5.リルレロ

作詞:岸田繁
作曲:岸田繁

ぎりぎりのらりるれろ 蛇の目爛々 蛇の目爛々
睨まれたとぐろ野郎 蛇の目爛々 蛇の目爛々

お前は強い
何故なら お前は強い 馬鹿なだけだよ

蛇腹絞めナニスルノー 蛇の目爛々 蛇の目爛々
まばたきもしないでよ 蛇の目爛々 蛇の目爛々

お前は弱い
何故なら 気にするからだ

げろげろでらりるれろ 蛇腹しゅうしゅう 蛇腹しゅうしゅう
ガマの油りるれろ 蛇腹しゅうしゅう 蛇腹しゅうしゅう

解き放て 息をしろ 蛇腹しゅうしゅう 蛇腹しゅうしゅう

ギリギリのラリルレロー


6.つらいことばかり

作詞:岸田繁
作曲:岸田繁

見つからないし全く気にしてない つらいことばかりだね
それでもずっとトンネル掘ってる 三十年 つらいことばかりかね

いつまでたっても 同じ繰り返し
それでもずっと 許してきたけどね (つらいことばかりだね…)
どれだけほんとばらばらのかけら
一瞬で繋がってほしいだけ

つらいことばかりだね

見つからないし全く気にしてない つらいことばかりじゃない
それで造ったトンネル 普通に拍子抜け 腑抜けな僕だけじゃない

今度はもっとやさしくするから
それでもきっと同じことならば (つらいことばかりだね…)
しばらく待って風に身を任せ飛んでゆけ つらいこと吹き飛ばせ

向かい風

見つからないし全く気にしてない つらいことばかりだね
気持ちをぎゅっとつかんで 生絞り つらいことばかりだね

つらかろうが


7.さよならリグレット

作詞:Shigeru Kishida
作曲:Shigeru Kishida

いつから出てこない 魔法のメロディー
あの頃を思い出そう

さよならリグレット 愛の言葉ささぐけど
今はまだ子供みたいに

泣いて笑って 呼吸を止めて出ておいで
夢なら醒めてよ 途中でいいけど

夜汽車はコトコト 夢を乗せて走るけど 退屈な景色

思い出ぽろぽろ 頬を伝って
飛んでゆけ どこまでも

次の駅では乗り換えがあるけどどうしよう
ママに内緒だよ どこまで行けるの?

大人になったら 宇宙の果てで
さみしい夜でも明るいよ

悲しくなんかない 君の声もわかるけど 忘れそう

さよならリグレット
また会う日を夢見てもう一度 もう一度


8.かごの中のジョニー

作詞:岸田繁
作曲:岸田繁

かごの中のジョニー
出ておいで 見つからないように そっと

正念場だジョニー
冗談抜き ほんと静まれよ ジョニー

さわいだら撃たれちゃうよ 静かにしろよジョニー
疲れたら寝てもいいよ さよならさジョニー

ここにいても はなればなれ
おかしくなりそうで BLUE
いち抜けるよ 知らず知らずに
認めて FINE

夢の中のジョニー
泣いたり笑ったりしてもいいよ

後ろめたい気持ち
仲直り 見つからないように そっと

星くずが流れちゃうよ 三つ数えて
願いを込め 目をつぶって さよならさジョニー


9.Natsuno

作詞:岸田繁
作曲:岸田繁

ずぶぬれズックに草ぼーぼー
見えない向こうの国境付近

ジープはぼこぼこ進むだけ
緑と青の境界線

夏の 緑と青の境界線

裸足を今日も振りまわし
ヒバリのつがいはやりまくる

ジープは僕らに追い付いて
土煙 いつまでも昼休み

夏の ほつれて切れそうな 赤い糸

終わりを知らない夏ならば
何所にもいかないよ

もう会うこともないんだろう
柑橘の草いきれ

夏の ほつれて切れそうな赤い糸


10.デルタ

作詞:岸田繁
作曲:岸田繁

デルタの先で ギターを爪弾いた
真っ赤なスカーフ 風をはらんで

デルタの主は ぽつりぽつりと歌を歌ってた
真っ赤な嘘も 人参みたいに
バターで煮詰めて 食べてしまえと

夕日はいつも 君を泣かしてばっかりだな
とてもでっかい 太陽が君を溶かしてしまうのさ

デルタの主は今日も歌う 真っ赤なべ口を見せながら
あっちの世界では人気者さ
hu hu hu hu hu hu hu hu hu

デルタの主は桟橋の向こうで 遠くを眺めてた
なんにも歌わないで 帰らないんだろう 帰らないんだろう

デルタの先で ギターを爪弾いた
真っ赤なオレンジ ぽつりとかじった


11.魂のゆくえ

作詞:岸田繁
作曲:岸田繁

輝かしい未来は 胸の中で咲く花のよう
そこで揺れたものは 魂のゆくえと呼ばないか

どこでこさえたんだ その傷はなんだか 見てられぬ
何かの間違いじゃないだろか あぁ何も言わないで

戻れなくなるなら 飛び出さずに逃げて
思い出せなくなる 心のドアを閉めて

ここで会えるならば 扉を開けましょう
夕暮れに溶けても 凍らぬ思いを抱いて あぁしょっぱい涙

散らかりきる世界は ここだけじゃないそうだ (知らないね)
君は知ってたんだ 勇敢なリズムで歩んでた

そうか君はここで 前の方を歩いてた
傷だらけになったら 明かりを照らせよ

まぶしくもない さみしくもない
この世界を照らせ太陽
何処まででも追いかけるよ
時が流れ落ちても

まぶしくもない さみしくもない
この世界を照らせ太陽
何処まででも追いかけるよ
時が流れ落ちても

輝やかしい未来は 胸の中で咲く花のよう
そこで揺れたものは 魂のゆくえと呼ばないか


12.ベベブ

作詞:岸田繁
作曲:岸田繁

そろそろお迎えが来る頃
ぼんやり空を眺めてた
夕立がまぶたをかすめて
君の声だけこだまする

紫陽花が沿道すべてを
幸せ色に染めた頃
僕たちはこんな溜め息の
ひとつやふたつ吐き出して

それぞれの夢を デザートにしようよ

かなかなとヒグラシ鳴いてる
思い出せないその日暮らし
六月は憂鬱 なんだか
身体が重くて動かない

風邪っ引き 素直になるなら
そんなに大したことはない
やさしさのすれ違いだよ
気付けば晴れていたんだよ

どこまで行こうか 教えてくれたね
そばにいるような 気持ちになれるよ
夏が終われば 昨日のことを

教えてよ ベベ ブー 教えてよ ベベ ブー
教えてよ ベベ ブー 教えてよ ベベ ブー


13.背骨

作詞:岸田繁
作曲:岸田繁

へたれ同士なんですか
ゆっくりいこうぜ
夢はなくていいけれど
ほころぶことは ないように
気持ちを解け

夕暮れを背にして 今は
解けないだろうが

へなへなの背骨が 崩れ落ちてく
時代は変わり人生も ガラス張りになって

透き通る 視界は 良好だ
紐を解くその手が かじかんだとしても

晴れるか 曇るか どうでもいいや 前を見ろ
背骨が育ってゆく